補助金活用事例紹介① 株式会社サキノ精機

【補助金活用事例紹介①】
省エネ補助金・ものづくり補助金ほか
株式会社サキノ精機(兵庫県明石市)

「補助金獲得で人生が変わった!」

﨑野社長(36歳)は約5年前に事業承継をしたが業況は決して芳しいものではなかった。借入金も多く従業員の高齢化が進んでいた上、設備は何十年も入れ替えがされておらず老朽化していた。さらには、売上の半分近くを占めていた大手取引先が経営危機により取引解消することになってしまうという不運も重なり、このままでは経営が成り立たなくなるのも時間の問題であった。

そのような状況に危機感を覚えた社長は、すぐに行動に移った。レーザー加工機やプレス機などの最新の設備を積極的に導入し、当時の会社規模からすれば無謀とも言える約1億5千万円の設備投資を4年間で実施した。補助金情報の取得を積極的に行い、省エネ補助金、ものづくり補助金(2回)、事業承継補助金、小規模事業者持続化補助金など次々に採択され、1億5千万円のうち約1億円は補助金により賄った。さらには、補助金が採択されたことで金融機関の評価も高まり資金調達をスムーズに行い、効果的な設備投資を行うことができた。

その結果、人材獲得に苦しむ企業が多い業界の中で積極的な経営姿勢に共感した若手・中堅人員が次々と参画、事業承継時に9人だった社員は27人へと増加している。設備投資と新たな人員獲得により新規事業も次々と立ち上げ、大口取引先との取引解消を十分に吸収して売上高、利益ともに急増している。

﨑野社長は「補助金で自分の人生が変わりました。事業承継時と今では全く違う会社です」と話す。

もちろん、事業の立て直しは各種領域にわたったが、その大きな後押しとなったのが補助金であったことは間違いない。